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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

『 世界一美しい本を作る男   シュタイデルとの旅 』

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公式サイト
2010年 ドイツ
上映時間 88分
監督 ゲレオン・ヴェツェル/ヨルグ・アドルフ

“本”と“芸術”、

そして“仕事”への愛情に満ちた

シュタイデルの世界へようこそ




首都圏で公開されたのは一昨年の秋
いつかWOWOWで放送されたら観たいとは思っていたけれど
今回縁あって劇場で観ることが出来た

「世界一美しい本を作る」と称されるドイツの小さな出版社シュタイデル
自らアーティスト達と綿密な打合せを繰り返し
収録作品、使用する紙、インクの選定まで徹底的にこだわる
経営者ゲルハルト・シュタイデルの
妥協なき本作りの姿を追ったドキュメンタリー

「HOW TO MAKE A BOOK WITH STEID(シュタイデルの本の作り方)」
この原題のシンプルさそのままに
映画はシュタイデル氏の私生活や余計なインタビューを省き
ただ「本を作る」その姿だけを追う

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紙に埋もれた小さな工房で、白衣に身を包み
黙々と作業する姿からさぞや寡黙な職人かと思いきや
世界に散らばる一流アーティストと打合せをするために
ニューヨーク、ロサンゼルス、パリ、カタールと世界中をアクティブに飛び回り
自分がこうと思ったことは、たとえ相手が誰だろうとズケズケ言うシュタイデル氏
ノーベル賞作家ギュンター・グラスにすらダメ出しし
言われるがままに素直に何度も書き直すグラス氏の姿に
どっちがクライアント?と思ったよ(笑)
しかしだからこそ、世界中にコレクターがいると言われる
シュタイデル社の本が出来るのだろうなぁ

そして「本」にとって大切なのは、その内容だけではなく

掌にかかる程よい重みや指先に伝わる紙の質感 
ページを捲る時の柔らかな音と微かなインクの匂い

これらを感じることもまた
「読書」の大きな楽しみの一つであることを
あらためて感じさせてくれた



★★★★

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by hasikkoami | 2015-01-20 19:20 | 映画館 | Comments(0)
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