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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

『 紙の月 』

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公式サイト
2014年 日本 
上映時間 126分
監督 吉田大八


最も美しい

横領犯。





原作を読んでから既に2年以上経っていて
細かい箇所まで覚えているわけではないので
あくまでも私の持っていたイメージに過ぎないけれど
観ている間ずっと、う~ん、何か違う...と言う思いが消えなかった

原作は、自分がどこに向かっているのかも分からないうちに深い森の中に迷い込み
気付いた時には既に後戻り出来なくなってしまう“梨花”がとてもリアルで
何かのきっかけで私も十分“梨花”になりうる、と思わせられるところが恐ろしかった

対して映画の“梨花”は、むしろはっきりとした意思を持って
“そこ”に向かっているように見えた

ただそれは、宮沢りえの存在感が私にそう見せていただけなのか
私と吉田大八監督の“梨花”に対する解釈の違いなのかは分からないけれど...

★★☆

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by hasikkoami | 2014-11-20 19:55 | 映画館 | Comments(4)
Commented by ituka at 2014-11-21 00:22 x
ワタクシ、当然ながら原作未読(笑)
映画は夫婦のすれ違いを女性目線のみで描かれているので
男性からみると完全に置いてけぼりでした^^;

横領そのものより、追いつめられた瞬間にとった彼女の行動に
ビックリでしたよ。
つまらない夫、裏切り坊ちゃんと、彼女は今後、自分にどう言い聞かせて生きていくのか
タイで出会った写真の少年を見た瞬間、リンゴを丸かじりしたのは
「これで3人目のイラつく男かよ・・・」だったのでしょうか?^^;
Commented by hasikkoami at 2014-11-22 22:45
★itukaさん、
>男性からみると完全に置いてけぼり
ストーリーが分かっている私でも
梨花と光太がああなってしまうことに唐突感が否めませんでしたから
それは当然でしょうね~^^;

彼女の華麗なる(?)逃走劇には私も小林聡美並にびっくりしましたよ。
一緒に来る?って聞かれてもねぇ(爆)
Commented by ぺろんぱ at 2015-02-22 19:40 x
こんばんは。
この作品、某紙で「宮沢りえの代表作になる」というような評価も目にしつつ、
それでも貴ブログにお伺いして、実は映画版よりも原作小説にとても興味を持った
次第でした。なので遅ればせながら現在文庫を買って読んでおります。
まだ中盤を過ぎたあたりですので何とも言えないですが、でも、彼女が自分の人生に
きちんと向き合うがゆえに「(彼女は)欠落する何かを埋めたかったのかな…」と
思ったりしています。少し、いえ、なかなかに怖いです。それはamiさんのご指摘の通りで、
こっちからあっちの世界への分岐点なんて誰にも(勿論自分にも)分からないっていうこと
なのだと思います。



Commented by hasikkoami at 2015-02-23 22:08
★ぺろんぱさん★
>宮沢りえの代表作になる
はい、宮沢りえは本当に素晴らしかったと思います。
だから原作を読んでいなければ、これほど複雑な思いは抱かなかったでしょう。

>「(彼女は)欠落する何かを埋めたかったのかな…」
そうなんですよね。今の自分や生活に大きな不満があるわけではなくとも
何か満たされない思いは多かれ少なかれ誰もが抱えているわけで・・・
だからこそ彼女の行為は決して他人事ではない気がして、
それが本当に恐ろしかったです。
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