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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

「 低地 」

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ジュンパ・ラヒリ【著】 小川 高義【訳】
新潮社(2014/08発売)

カルカッタ郊外に育った仲睦まじい年子の兄弟。だが過激な革命運動に身を投じた弟は、両親と身重の妻の眼前、自宅近くの低湿地で射殺される。
報せを聞いて留学先のアメリカからもどった兄は、
遺された妻をカルカッタから連れだすことを決意する。


ジュンパ・ラヒリは大好きな作家の一人。

簡潔で淡々としていながら、しっとりと美しく、
静かに心に沁み入る文章に魅せられてきた。
そしてそれは今作でも変わらないが、
これほどまでの痛みを感じたのは初めて。

怒りと嫌悪、そして共感・・・様々な感情が渦を巻き、
ヒリヒリと焼け付くような痛みに胸を締め付けられながら
それでも読まずにはいられない。
そうやって、まるで何かに急き立てられるかのように読んだというのに
後には、深い哀しみと共に不思議なほど穏やかで優しい余韻が残る。
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by hasikkoami | 2014-11-14 19:58 | 図書館 | Comments(0)
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