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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

「 ヒヤシンス・ブルーの少女 」

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スーザン・ヴリーランド【著】  長野 きよみ【訳】
早川書房(2002/06発売)



一枚の埋もれた名画とそれにまつわる人々の人生を連作短篇の形式で描いて、フェルメールの絵のような輝きを持つ傑作。


タイトルの「 ヒヤシンス・ブルーの少女 」とは作中でフェルメールの作とされる架空の絵。
現代のアメリカから17世紀のオランダに遡りながら語られる、この絵の所有者にまつわる7つの物語。

はじめこそこの絵が本当にフェルメールの作なのか?
と言うミステリ的要素を感じさせるものの、読み進むうちにそんなことはどうでもよくなり
この絵を手放さなければならなくなる人々のそれぞれの物語と
まるで観た事があるかのような錯覚さえ起こしそうなほど
リアルな存在感を持った「 ヒヤシンス・ブルーの少女 」と言う絵に夢中になって行く。
ほろ苦く、切ない余韻が残るラストも素晴らしい。

ところで表紙の「真珠の耳飾りの少女」って、確か昔は「青いターバンの娘」と呼ばれていたはず・・・
いつから「真珠の耳飾り」になったのだろう?と思ってググったら
2003年の映画「真珠の耳飾りの少女」のヒットによりこの呼び名が一般化したのだそうだ。
常々この絵で一番に目が行くのは真珠の耳飾りより絶対ターバンだよな~と思っていたのでこれで納得。
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by hasikkoami | 2014-08-11 21:56 | 図書館 | Comments(1)
Commented by ぺろんぱ at 2014-08-15 20:12 x
こんばんは。

読み終えて、私はこの絵はどこかにひっそりと存在するような気がしています。

>「青いターバンの娘」と呼ばれていたはず

ああ、そういえばそうだったような。
私も2003年の「真珠の耳飾りの少女」は公開時に観に行き、印象に深い作品です。なるほど、そういう経緯があったのですね。
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