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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

「 ディビザデロ通り 」

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マイケル・オンダーチェ【著】 村松 潔【訳】
新潮社(2009/01発売)

血のつながらない姉妹と、親を殺された少年。一人の父親のもと、きょうだいのように育った彼らを、ひとつの恋が引き裂く。散り散りになった人生は、境界線上でかすかに触れあいながら、時の狭間へと消えていく。和解できない家族。成就しない愛。叶うことのない思いが、異なる時代のいくつもの物語を、一本の糸でつないでいく—。


マイケル・オンダーチェの作品はまだ3作読んだだけだが
読む度、その詩的な文章の美しさと深さに圧倒される。

血のつながらない姉妹と、親を殺され彼女たちと共に育った少年。
彼らから始まった物語はやがて時代を遡り、国境を越え、
一見彼らとはまるで関係のない人々の物語へと移って行く。
唐突に始まり、唐突に終わりを告げるそれらの物語は
彼らの人生の断片に過ぎず、起承転結もないが
バラバラのようでもあり、どこかで繋がっているようでもあり、
不思議な余韻と共に、深く、激しく心を揺さぶる。
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by hasikkoami | 2014-07-28 21:34 | 図書館 | Comments(0)
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