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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

「 ライオンの皮をまとって 」

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マイケル・オンダーチェ【著】 福間 健二【訳】
水声社(2006/12発売)
トロント、1930年代、移民たちの夢。
橋から落ちる尼僧、受けとめる命知らずの男。
失踪した大金持ち、あとを追うラジオ女優…。
それは、パトリックが若い娘に語って聞かせる“官能”と“労働”の物語。


「 名もなき人たちのテーブル 」で心を鷲掴みにされてしまったマイケル・オンダーチェ。

今作も冒頭の移民労働者たちの描写でたちまち心を持って行かれた。
彼らの生活や仕事振りをただ淡々と描いているだけなのにもかかわらず
その描写はあまりにも美しく官能的で、思わず溜息が零れるほど。
巻末の訳者解説にもあるように、これはまさしく官能プロレタリア小説と言う他ない。

中でも、移民労働者と尼僧のエピソードは何一つそれっぽい(?)描写はないのに
私がこれまでに読んだどんなラブストーリーより美しいラブストーリーだった。
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by hasikkoami | 2014-06-26 21:26 | 図書館 | Comments(0)
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