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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

『 それでも夜は明ける 』

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公式サイト
2013年 アメリカ
上映時間 134分
監督 スティーヴ・マックィーン



あきらめない。






マックィーン監督作は前2作がお茶の間鑑賞だった為、今回が初スクリーン
今作もテーマはとことん重く、しかし映像はどこまでも美しい
やはりスクリーンで観るとその映像的な美しさが一層際立つ

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本来なら決して美しいとは思えない場面ですら
どのシーンを切り取ってもまるで一枚の絵画の様

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最も印象的だったのは、ソロモンが吊るされるシーン

その後ろで何事もないかの様に過ごす奴隷たちと
蝉時雨の中で無邪気に遊ぶ子供たち
おそらくこの作品中、最も静かで穏やかな時間が
ソロモンが吊るされているその後ろで流れている

あまりにも衝撃的で残酷なシーンなのに、その風景はあまりにも美しく
悲しいかな思わず見とれてしまった


奴隷制度については、決して「夜は明け」たとは言えないラストと
エンドロールのソロモンの晩年についての記述が重く圧し掛かり言葉もない

代わりに、この作品のプロデューサーの一人であるブラピが
アカデミー賞受賞式後のインタビューで語った印象的な言葉を引用させてもらう
自分たちの歴史を理解するのは罪悪感を感じるためではなく
過去と、そこから繋がる今をより理解するために重要であり
現在ある問題や成功を理解し、今後どう変わるのかを知るために大切だから

★★★★

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by hasikkoami | 2014-04-29 21:27 | 映画館 | Comments(4)
Commented by mariiyon at 2014-04-30 09:50 x
ソロモンのつるされているシーン、
あのシーンがすべてを語っていますよね。
これでもかと言うほど長く、そして穏やかな風景。
ソロモンに関係なく日常が過ぎていくあの感じは
恐ろしく、おっしゃるように美しかったですね。
Commented by ituka at 2014-04-30 12:12 x
IMAX導入おめでとうございます(笑)

11分間の長回しシーンでしたね。(時間は知らないけど←こら!)
あういう光景って日常茶飯事だったんでしょうね。

周りのみんな、助けたいんだけどそれが出来ないジレンマがね^^;

ワタシが見慣れてるシーンなら、あそこはロープを反動にして逆上がりみたいにして枝に移動。
腰に隠してあった小型ナイフで自由になり監督者らを次々殺傷していく、、、ってB級映画になっちゃうね^^;
Commented by hasikkoami at 2014-04-30 19:41
★mariiyonさん、
ソロモンが吊るされるあのシーンを見て
映画『ハンナ・アーレント』の中の
「思考を放棄することは人間であることを放棄すること」と言う言葉を思い出しました。
本当に恐ろしいシーンでしたが、まさしくあの感覚が奴隷制度そのものなのですね。
Commented by hasikkoami at 2014-04-30 19:42
★itukaさん、
>IMAX導入おめでとうございます(笑)
ありがとうございます(笑)
でも私が観そうな作品ってIMAX上映しそうにない作品が多いので
あまり恩恵を感じることはないかもしれません^^;

>11分間の長回しシーン
一瞬「へ~11分もあったんだ~」と感心してしまったじゃないですか~!
でもマックィーン監督には『Hunger』で17分間ワンカットの前科がありますから
今回はそれほど長いとは感じませんでした(笑)

>ロープを反動にして逆上がり~以下省略~
私もその手のシーンは見慣れてます(笑)
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