「 居心地の悪い部屋 」
ブライアン・エヴンソン/〔ほか著〕岸本佐知子/編訳
角川書店 (2012年03月)
うっすらと不安な奇想、耐えがたい緊迫感、途方に暮れる心細さ、
あの、何ともいたたまれない感じ―。
心に深く刻まれる異形の輝きを放つ短編を集めたアンソロジー。
まさに“居心地の悪い ”としか言いようの無いお話ばかりを集めた短編集。
一つ目の話『ヘベはジャリを殺す』の1行目からしてすでに普通じゃない。
だって・・・
ジャリのまぶたを縫い合わせてしまうと、
ヘベはそこから先どうしていいかわからなくなった
・・・だもの(笑)
兎に角、全編背中がゾワゾワすると言うか、肌が粟立つと言うか、
恐怖だけでもない、何ともイヤ~な感じが延々と続くお話ばかり。
それなのに面白くてたまらないんだから、ホント困ったものだわ(笑)