ブログトップ

図書館の隣の映画館

hasikko.exblog.jp

本と映画と時々音楽

『 ルートヴィヒ 』

d0098286_2224739.jpg
公式サイト
2012年 ドイツ
上映時間 140分
監督 マリー・ノエル/ピーター・ゼアー


ローエングリン(白鳥の騎士)のように

清らかでいたい――





ルートヴィヒ2世についてはその昔
ヴィスコンティの映画を観たことがあるくらいでよくは知らない。
ヴィスコンティ版のヘルムート・バーガー(ルートヴィヒ2世)はそれはそれは美しかった。
ジョン・モルダー=ブラウン(オットー)も美しかった。
セットや衣装も豪華絢爛、まさしく美の極みだったヴィスコンティ版に比べれば
こちらはいささか地味だが、いかにもドイツらしい真面目で堅実なつくりと言えるかも。

d0098286_22255777.jpg

ルートヴィヒ2世を演じるザビン・タンブレアは
ヘルムート・バーガーの鋭利な刃物の様な美貌とは違い、純真無垢な少年の様。

d0098286_2226954.jpg

190cmを超える長身とすらりとした長い手足は
写真や肖像画で見る若き日のルートヴィヒ2世そのまま。

その繊細でどこか儚げな姿は狂王と言うより
純粋さ故に夢の中でしか生きられなかった
哀しい一人の青年だった。

★★★

[PR]
by hasikkoami | 2014-02-03 22:28 | 映画館 | Comments(2)
Commented by mariyon at 2014-02-05 08:15 x
以前、お城に行ったときに、気の狂った王が造った城で、王は完成を前に捉えられ、この城に住むことはなかったというような説明をガイドさんから受けたので、なんとかわいそうな・・と思ったんですが、たしかに、かわいそうではあったんですが、それは、決して完成した城に暮らせなかったことでなく、彼の精神状態と王になってしまった経緯、境遇そのもの。。。
純粋に生きることは、彼のような場合、罪となってしまうのでしょうか?
それにしてもあんな田舎に、白鳥城のような城を建てるって・・・。
Commented by hasikkoami at 2014-02-05 20:47
★mariyonさん、
例えば彼が王族ではなく貴族の生まれだったなら、
せめて彼がオットーの立場だったなら、
その感性を生かして芸術に貢献したとして
現在とはまた別の形で後世に名を残していたかもしれませんね。

mariyonさんの仰るように、
彼の境遇そのものが彼を「狂王」にしてしまったのですね。
名前
URL
削除用パスワード