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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

『 ゼロ・グラビティ 』

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公式サイト
2013年 アメリカ
上映時間 91分


宇宙の

暗闇を

生き抜け




 
瞬きするのも惜しい程の映像に魅せられ
シンプルでストレートな「生命」のドラマに心揺さぶられた。

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オープニングの流れるようなロングショットの優雅さに息を呑む

聴こえてくるのはカントリーミュージック
宇宙空間には一見不釣合いだけれど
宇宙の彼方から見る青く美しい地球はどこかノスタルジックで
カントリーミュージックを聴きたくなるコワルスキー(ジョージ・クルーニー)の気持ちは解らないでもない。

この時彼が聴いていた曲が気になって調べてみたら
Hank Williams Jr. の "Angels Are Hard To Find (天使たちは見つけにくい)"と言う曲で
歌詞の内容はざっとこんな感じ(大雑把にもほどがある意訳ですが)


主よ、あなたが私に遣わせてくださった天使を私は失ってしまった

どうか、別の天使を遣わせてください

しかし主よ、私は知っている

天使たちは見つけ難いということを



何だかとても意味深。


以下結末に触れています。




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コワルスキー
後半の彼はまさしく神がライアンに差向けた天使だったんじゃないかな
「毛深い男の話」聞きたかったなぁ。。。

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そして何より、ライアン(サンドラ・ブロック)がソユーズに辿り着いてからの
彼女の葛藤と再生の物語に心を動かされた。

宇宙空間で一人きりになったライアンが偶然交信出来た地球の一般男性アニンガとの
交信をアニンガ視点でとらえたショートムービーがあるのだが
これを見ると、全く噛み合っていないと思われた二人の会話が
「生命」と言う点で繋がっていたことが分かり一層感慨深い。



ソユーズに辿り着いた時は胎児そのものだったライアン
(ご丁寧にホースを臍の緒に見立てる念の入れよう)
そこから様々な葛藤と困難を経て、自らの力で大地に立つ彼女の姿と
映し出される「Gravity」の文字に震えるほどの感動を覚えた。

<満足度> ★★★★☆

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by hasikkoami | 2013-12-27 22:09 | 映画館 | Comments(6)
Commented by ituka at 2013-12-27 23:58 x
このスピンオフのようなショートムービーが実にいいですね!
通信機から聞こえてくるライアンのセリフがそのままってところに
チョイと鳥肌立ちました(笑)

キュアロン監督もこういう隠し球を何気なくネット配信するなんて
J.J.エイブラムス監督作品『クローバーフィールド』での意味深な公式サイト思い出します。

中国の宇宙ステーションの高度が下がり軌道に流され徐々に部品が剥がれていくところ
お菓子のウエハースみたいで嬉しかったです(嬉しいんかい)^^;
Commented by hasikkoami at 2013-12-28 17:00
★itukaさん、
このショートムービーは本編の脚本を担当したキュアロン監督の息子さんが監督しているらしいです。
『クローバーフィールド』の公式サイトは見た事ないのですが意味深なんですか?
こちらはそのまま、というかストレートですよね。

中国の宇宙ステーションについてのウエハースの発想は
私には全くついていけませんよ~(爆)
いつもながらitukaさんの想像力は素晴らしいです!
Commented by ぺろんぱ at 2013-12-28 20:36 x
Angels Are Hard To Find の歌詞と、アニンガのショートムービー、凄くイイものを見せて貰った気がしています。ありがとうございます。

>ソユーズに辿り着いた時は胎児そのもの

私もあのシーン、秀逸だと感じました。
でも「母体の中にいる胎児」というのは今読ませて頂いてハッと気付かされたことです。なるほど。
そう考えると、ラストに胎児の姿が映し出される『2001年 宇宙の旅』へのオマージュがちょこっと入っていたのかなぁって・・・。(*^_^*)

amiさん、もしよろしければ貴ブログを拙ブログの「お気に入り」にリンク貼らせて頂いてもよろしいでしょうか。




「毛深い男の話」、私も続きを聞きたかったです。(涙)



Commented by hasikkoami at 2013-12-28 21:25
★ぺろんぱさん、
ライアンが胎児のように丸まって浮かんでいるシーンは私も「うわ~~~」ってなりました。
まさにここから彼女の再生が始まるわけですが
ラストで湖の底から浮かび上がる時に映る一匹の蛙も
人類の進化のようなものを表しているのかな?と思いました。

>『2001年 宇宙の旅』へのオマージュ
絶対そうですよね!
あとエド・ハリスも『アポロ13』へのオマージュでしょうか。
SF映画に詳しい方によれば(カントリーミュージックやラストの湖など)
他にも様々なオマージュが含まれているらしいです。
私は全く気付きませんでしたが^^;

>「毛深い男の話」
彼が戻って来た時、私一瞬信じかけまして
やった!「毛深い男の話」が聞ける~♪って思っちゃったんですよ。
ホント、彼のくだらない話をもっともっと聞いていたかったですね。

それからリンクの件ですが
このような辺境ブログでよければ喜んで^^
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
Commented by mariyon at 2014-01-03 16:43 x
アニンガのムービー、ここで初めて知りました。
ありがとうございます。
ものすごく意味深い。

ソユーズの胎児のおはなし、、みなさん書いていらっしゃるように
amiさん、深いです。

Commented by hasikkoami at 2014-01-03 20:49
★mariyonさん、
アニンガのムービーは本編をご覧になった方には
是非観て頂きたいな~と思っていたので
mariyonさんに観ていただけて嬉しいです^^
アニンガがこんなこと言ってるなんて
本編を観ている時は思いもしませんでしたよね。

どうしても映像の素晴らしさにばかり目が行きがちですが
テーマもとても深いですよね。
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