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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

『 鑑定士と顔のない依頼人 』

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公式サイト
2013年 イタリア
上映時間 131分
監督 ジュゼッペ・トルナトーレ


ある日、舞い込んだ、
ある屋敷の美術品鑑定依頼。
待ち受けていたのは、
壁の向こうから姿を現さない女――。




『題名のない子守唄』の時は「この作品の結末には秘密があります。口外しないで下さい」
今回は「結末を知ると、全く違う物語が見える」
こうやってやたらとどんでん返しを強調する宣伝の仕方はどうなんだろう。
確かにオチも大事だけれど、そこに辿り着くまでの過程こそが大事だと思うけどなぁ。

で今作は、その過程にとても見応えがあり、映画の醍醐味を味わうことが出来た。

拘りの小道具の数々

美しい映像

エンニオ・モリコーネの重厚な音楽

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“肖像画の間”はまさに圧巻


以下、微妙にネタバレしています。




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ヴァージルこそがオートマタ(機械人形)であり
その人形が心を持ってしまったが故の喜びと苦しみ

そしてまた、ヴァージルこそ「 THE BEST OFFER(最高の出品物)」であったと言う皮肉

ただどうしても納得出来ないのは
例の踊り子の絵がの作だと言うことに
ヴァージルが気付かないのは鑑定人としてどうなのよ!?ってことかな。

<満足度> ★★★★

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by hasikkoami | 2013-12-23 13:34 | 映画館 | Comments(2)
Commented by mariyon at 2013-12-23 20:46 x
>やたらとどんでん返しを強調する宣伝の仕方
ほんとうに、そう思います。ミステリーって強調もする必要がなかったと・・・。
映像の美しさと、1人の人間の壊れていく様(と言うより、人間の心を持っていく様なのでしょうか?)を美しい絵画とともに観ていく
それでいいんでは。。。

踊り子の絵・・・、才能のない友人の絵には、一度たりとも、ちゃんと観ることがなかったってことでしょうか?
Commented by hasikkoami at 2013-12-24 21:42
★mariyonさん、
>ミステリーって強調もする必要がなかった
そうですよね。
ミステリの要素はあってもこの作品の本質はそこではありませんものね。

壊れていく様なのか、人間の心を持っていく様なのかは、
観る人によって感じ方が違うかもしれませんね。
私はオートマタの様につくりあげてから壊す、と言う
ビリーの最高に残酷な復讐ととらえました。
そもそもあの絵が彼の作品だと気付きさえすれば
あんなことにはならなかったんですものね。
ヴァージルにとっては所詮彼も自分の所有欲を満たす為の
道具に過ぎなかったってことなんでしょう。
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