ブログトップ

図書館の隣の映画館

hasikko.exblog.jp

本と映画と時々音楽

『汚れなき祈り』

d0098286_2216250.jpg
公式サイト
2012年 ルーマニア/フランス/ベルギー
上映時間 150分
監督 クリスティアン・ムンジウ


わたしたちを引き裂くのは、

神か、悪魔か──。




2005年ルーマニアの修道院で実際に起こった「悪魔憑き事件」を題材にした作品。
監督は『4ヶ月、3週と2日』のクリスティアン・ムンジウ。共同プロデュースはダルデンヌ兄弟。
徹底したリアリズムやBGMをほとんど使わないところなど、
共通する部分が多い両者がタッグを組む、言わばリアリズムの2乗。

d0098286_2218249.jpg
同じ孤児院出身の幼馴染、アリーナとヴォイキツァ。
アリーナはドイツでヴォイキツァと一緒に暮らすことを望むが
信仰に目覚めたヴォイキツァは修道院を離れるつもりはない。
すれ違う思いに苛立ち、次第に精神を病んで行くアリーナ。

d0098286_22181664.jpg
丘の上の閉鎖的な修道院の生活は、
神の存在に懐疑的な私には一見カルト集団と変わりないようにすら思えるが
修道女たちの笑顔には屈託がなく幸せそうだ。
しかしアリーナと言う異分子が入ったことで彼女たちの平穏な生活が崩れて行く。

d0098286_2218292.jpg
丘の上では真っ白だった雪が、下の町では薄汚れ道端に積まれている。
修道女たちとアリーナ・・・どちらが加害者で、どちらが被害者なのだろう。
文字通り泥水を浴びせられるラストに絶句する他ない。

<満足度> ★★★☆
[PR]
by hasikkoami | 2013-04-21 22:20 | 映画館 | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード

by hasikkoami