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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

『Martha Marcy May Marlene』  < UK版Blu-ray >

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2011年 アメリカ
上映時間 102分
監督 ショーン・ダーキン



カルト集団から脱走した20歳の女性が
マインドコントロールから抜け出そうともがく
2週間を描くサイコスリラー。




2011年サンダンス映画祭監督賞を受賞したことや
ジョン・ホークスやヒュー・ダンシーが出ていることで気になっていた作品。
来年2月に日本公開も決定しているのでそれまで待ってもよかったのだけれど
先日観た『ウインターズ・ボーン』のジョン・ホークスがあまりに素晴らしく
結局待ち切れずに UK版Blu-rayを購入しての観賞。

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物語は一人の若い女性マーサがカルト集団から脱走するところから始まる。
町のダイナーで食事をしているところを追ってきた若い男に見つかるが
男は彼女を無理やり連れ戻そうとはせず静かに去って行く。


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2年間音信不通だった姉夫婦の許に身を寄せるが
カルト集団で過ごした記憶が彼女を苛み
徐々に過去と現在、妄想と現実の区別がつかなくなっていく・・・
マーサ役のエリザベス・オルセンはこれが映画デビューとはまさに衝撃的。


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穏やかな包容力とカリスマ性で純粋な若者たちを支配していく
カルト集団のリーダー、パトリックを演じたジョン・ホークスの存在感もさすが。


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そして何より恐ろしいのは、マーサの記憶として描かれるコミューンでの清貧な生活は
初めとても穏やかでむしろ理想的にすら思え、こういう生活もありだよなぁ・・・と思ってしまうこと。
静かな狂気にじわじわと蝕まれていく恐ろしさ。
あまりにも見事な切れ味に言葉を失うラストシーンも秀逸。

Blu-rayの特典映像には本編の前日譚もしくは後日譚の様なショートフィルム
『Mary Last Seen』が入っているのだが、これがまたとんでもなく怖い。

『マーサ、あるいはマーシー・メイ』  公式サイト

<満足度> ★★★★

おまけ情報・・・

私は(単純に金銭的な問題で)Blu-rayは滅多に買わない。
しかしこの作品のUK版Blu-rayには日本語字幕が付いているとの情報があったので試しに購入してみた。
以前日本語字幕付きの韓国版DVDを購入したら、確かに意味は通じるけれど
文法的に違和感を感じるなんちゃって日本語字幕だったことがあり(ちなみに海賊版ではありません)
今回もそんな感じなのかな~と思っていたらとんでもない!
完璧な日本語(当然か)がなんと特典映像のショートフィルムやインタビューにまで付いている!
おまけに本編には日本語吹き替まで付いている!
そもそもプレーヤーにセットした瞬間から注意書きまで日本語で
(デッキの言語選択が日本語の場合自動的にそうなるらしい)日本版となんら変わりない。
これがBlu-rayの大容量のなせる技ってやつなのかしら。
個人的にはこれまであまり感じたことのなかったBlu-rayの恩恵を今回初めて感じた。
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by hasikkoami | 2012-11-15 08:42 | お茶の間鑑賞 | Comments(0)
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