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「ハンガー・ゲーム〈3〉マネシカケスの少女」

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スーザン・コリンズ【著】 河井 直子【訳】
メディアファクトリー (2012/11/02 出版)


第75回「ハンガー・ゲーム」で闘技場から反乱軍に救い出されたカットニスは、全滅したと思われていた第十三地区に迎えられる。
だが、ピータはキャピトルに捕らえられてしまった。各地区が反乱ののろしを上げるきっかけをつくったカットニスは、「反乱の象徴=マネシカケス」となることを求められる。
独裁国家パネムは、大きく変わろうとしていた―。


タイトルは「ハンガー・ゲーム」ながら、最終章には“ハンガー・ゲーム”は出てこない。
そもそもこの物語において“ハンガー・ゲーム”とは
カットニスというジャンヌ・ダルクを作り上げる為のきっかけにすぎずその役目は既に終わっている。
これまでに描かれてきたような甘いロマンスもほとんどなく
ゲーム以上に過酷で壮絶な綺麗ごとではない“戦争 ”が描かれる。
人間とはなんて愚かで残酷で弱い生き物であるのか。
しかし同時に、どれほど踏みつけられ、耐えられない程の喪失感を味わっても尚生き続け、
新たな幸せを見つけることが出来るだけの強さも持っている。
終盤やや駆け足だったことに不満もあるけれど、
単なる「メデタシメデタシ」では終わらないラストにも
ヤングアダルト小説だからとどこか甘く見ていた自分を反省させられた。

映画の方は来年には2作目の公開が控えており最終章は2部作での制作も決定している。
残念ながら日本での評価は散々だけれど、個人的にはとても楽しみにしている。
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by hasikkoami | 2012-11-12 07:55 | 図書館 | Comments(0)
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