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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

『別離』

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公式サイト
2011年 イラン
上映時間 123分
監督 アスガー・ファルハディ

はじまりは、

愛するものを守るための

些細な“嘘”だった――。





“息詰まるサスペンス”とはまさにこれ。

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冒頭、一組の夫婦が一方的にまくし立てる離婚協議のシーンから一気に惹き込まれる。



始めは嘘とも言えないような小さな秘密に
相手への思いやり、エゴ、保身・・・様々な思惑が絡み合い、転がって行く。

私たち観客は彼らの証言を聴き、その言動を思い返しながら真実を推測する。

それはまるで自分が裁判所の判事になったような
もしくはミステリーの探偵役にでもなったような感覚。

前作『彼女が消えた浜辺』同様、何とも意地の悪いラスト。

二組のごく普通の夫婦のごく普通の生活を、イラン社会の問題点をあぶり出しつつ
これほどまでにスリリングなサスペンスに仕立て上げるなんて
アスガー・ファルハディ・・・本当に凄い監督さんです。


<満足度> ★★★★☆
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by hasikkoami | 2012-08-03 08:22 | 映画館 | Comments(2)
Commented by p_giacomo at 2012-08-03 20:29
今年観た外国映画でマイベストはきっと年末の「レ・ミゼラブル」になるんでしょうが、現時点では「サラの鍵」とこれが特に印象に残っています。
この作品は世界中で相当数の映画賞を獲得しているそうですが、それも含めて、ここ数年アカデミー作品賞よりも外国語映画賞の方が質的に優れているとつくづく感じてしまいます。
Commented by hasikkoami at 2012-08-04 10:59
★p_giacomoさん、
『レ・ミゼラブル』とはまた気が早い。(笑)
しかし予告を観る限りでは期待出来そうですね。

仰るとおりアカデミーの外国映画賞は侮れませんね。
アカデミーにノミネートされることで注目を浴び日本でも公開、と言うパターンが多いのでこれは嬉しいことです。
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