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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

「持ち重りする薔薇の花」

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丸谷 才一【著】
新潮社 (2011/10/25 出版)

不倫あり、嫉妬あり、裏切りあり−。
元経団連会長が語る、世界的弦楽四重奏団の愛憎半ばする30年。
人生の味わいを描き尽くす長篇小説。


丸谷才一氏の作品は初めて読むので、まずは旧仮名遣いに戸惑って
なかなか物語に入っていけなかったが、慣れてしまえば語り口の上手さにグイグイ引っ張られる。

ただ、昨年読んだ同じく弦楽四重奏団の人間模様を描いた「弦と響」は曲の描写がとても美しく
今にもその曲が聴こえてきそうな、まるでそれ自体が一曲の協奏曲のような作品だった。
対してこちらは、同じような題材を扱っていてもあまり音楽的な感じがしない。
物語としてはとても面白かったけれど、私としては「弦と響」の方が好み。
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by hasikkoami | 2012-02-29 08:45 | 図書館 | Comments(0)
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