「春から夏、やがて冬」
歌野 晶午【著】
文藝春秋 (2011/10/15 出版)
スーパーの保安責任者の男と、店で万引きを働いたDVの被害に遭っている女。偶然出会った2人は、驚くべき因縁で結ばれていた!?
“絶望”と“救済”のミステリー。
読んでいる時は凄くのめり込んで、キッチンにまで本を持ち込み危うく料理を焦がすところだった。
だからこそ読み終わって残るのは何ともやり切れない思い。
果たしてこれは救済なのか?
モヤモヤとした気持ちが何時までも尾を引く。
作中で引用されている賢者たちの言葉も印象的。