「漁港の肉子ちゃん」
西 加奈子【著】
幻冬舎 (2011/08/31 出版)
男に騙されて、たどりついた北の町。
太っていて、不細工で、とても明るい私のお母さん、
肉子ちゃんは、港の焼き肉屋「うをがし」で働いている…。
笑って...笑いながら泣いて...また泣いた...
ぎゅーーーって抱きしめたくなるような、愛おしい愛おしい作品だった。
それに、このお話の主人公喜久子ちゃんは小学生ながらかなりの読書家で
作中に色々な小説が出てくるのだが、その使い方が素晴らしい!
サリンジャーを「なんとか戦隊の名前みたいやなっ!」と言っちゃうセンスもステキだが
トドメは何と言っても司馬遼太郎の「峠」!
まさか「峠」でお腹痛くなるほど笑うことになるとは思わなかった(笑)
by hasikkoami
| 2012-02-02 08:51
| 図書館