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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

「桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活」

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奥泉 光【著】
文藝春秋 (2011/05/15 出版)


その日暮らしの気安さに下流生活に甘んじる大学教師・クワコーの周辺で起こる怪事件に、文芸部の女子大生たちが挑むユーモア・ミステリー。


「週間ブックレビュー」でこの作品が取り上げられた時
「最近、こう言う表紙って多いですよね」と言う司会者に石田衣良が
「そうしないと売れないんですよ」と苦笑交じりに言っていた。

映画は吹替え、本はラノベ、の今の若者よ、いいのかそれで!?とか思いつつ・・・
いや~笑った笑った!!
確かにこれで重厚な表紙だったらそれこそ詐欺だわ。

しかし実を言うと3つの連作短編の1つ目「呪われた研究室」では全く嵌れなかった。
ここ、笑うとこだよな~と言うのは解る。しかし付いて行けない。
それこそ“盛り上がる学生たちの横でお茶をすすり塩煎餅を齧るクワコー ”のごとく
完全に置いてきぼり状態。
やっぱりこの手の話はオバサンには無理だったか・・・
でも奥泉先生って私より10歳上だよねぇ・・
などとブツブツいいながら2日ほど放置した後
2つ目の話「盗まれた手紙」を読むと、これがすっごく面白い!
えーなんでー!?ともう一度「呪われた研究室」を読み直すと
数日前とは打って変わって噴出す程面白い!
これは一体どういう訳だ?

思うに、これを読み始めた時
私の心は未だドレスデン(「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」)に在り
それ故すぐには千葉県権田市(たらちね国際大学)の環境に馴染めず
2日後ドレスデンの呪縛から開放された私はようやく“ たらちね”の環境にも慣れ
今こうして書いている文体が微妙にクワコー化してしまう程ツボには嵌ってしまった、
と言う事なのだろうな、うん。

ただこの作品を面白いと思うかどうかは
オタク気質の有る無しに大いに関係すると思われるので万人受けはしないかもしれません。
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by hasikkoami | 2012-01-14 20:33 | 図書館 | Comments(0)
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