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本と映画と時々音楽

「ヴァレンタインズ」

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オラフ・オラフソン【著】 岩本 正恵【訳】
白水社 (2011/04/20 出版)

「1月」から「12月」まで、夫婦や恋人たちの愛と絆にひびが入る瞬間を鋭くとらえた12篇を収録。研ぎ澄まされた感覚、洗練されたユーモアが端正な文章の行間に漂う短篇集。O.ヘンリー賞受賞作「4月」も収録。


凄く、凄く良かった。

ヴァレンタインズ(恋人たち)と言うタイトルから連想する甘さとは程遠い、苦い味わいの12の物語。

読み初めは素っ気無く感じる程簡潔な文体が
美しく鮮やかに登場人物たちの心の襞を映し出す。

優しさと切なさの「一月」が一番好きだけれど
ラスト1行に(女としては)打ちのめされる「二月」や
妻の心情があまりにリアルに感じられて恐怖すら感じる「四月」
ヒリヒリと焼けるような緊張感の「五月」
やり切れなさに呆然とする「十一月」も印象的だった。
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by hasikkoami | 2011-12-13 09:16 | 図書館 | Comments(0)
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