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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

「そこへ行くな」

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井上 荒野【著】
集英社 (2011/06/30 出版)

長年共に暮らす男の秘密を知らせる一本の電話、中学の同窓生たちの関係を一変させた401号室での出来事…誰かのささやかな行為に突然、日常を切り裂かれる人々の物語。

平凡な日常が些細な出来事でぐらりと反転する。
そして突如現れたように見えるその風景が
実はそれまでの日常とずっと背中合わせで
いつ反転してもおかしくない微妙なバランスで
成り立っていたことにその時初めて気付く。

ゾワゾワとした後味の作品が多い中で
痛みと爽やかさが絶妙なバランスで混ざり合う「病院」が一番好き。
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by hasikkoami | 2011-10-06 09:18 | 図書館 | Comments(2)
Commented by ryomom at 2011-11-18 13:49
ちょっと気になったので、図書館で借りました。

てっきり題名と同じお話があると思ってたらなくて、読み進めていくうちにようやく納得。こういうこともあるんですね。

共感できる主人公もあれば、そうでない主人公も...

スッキリしない結末が多くて、黒白つけたがりの私には苦手な部類のお話でした。
Commented by hasikkoami at 2011-11-19 10:25
★ばーちゃんさん、
話の中の一つを表題作にするのではなく
全体を一つとして考えた表題作を付けるのもありなんですね。
そう言えば先日読んだ「ふがいない僕は空を見た」もそうでした。

>スッキリしない結末が多くて、黒白つけたがりの私には苦手な部類のお話でした。
私も実生活では白黒はっきりしないと気が済まない方ですが
小説や映画の曖昧さには寛容と言うかむしろ好きです(笑)
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