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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

「蛻(もぬけ)」

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犬飼 六岐【著】
講談社 (2010/06/17 出版)
尾張藩江戸下屋敷内に実在した、偽の宿場町「御町屋」。そこには、偽の住民たちがかき集められていた。外界との行き来を遮断されたその「町」で、起きるはずのない連続殺人事件が起きる−。長編時代ミステリー。

いやもう何に驚いたって、この作品の舞台である
将軍家や大名家の為だけのテーマパークが尾張藩江戸下屋敷に実在してた!ってこと。
(流石に人は住んでなかったらしいけど)
質素倹約を旨とする八代将軍吉宗の時代に、よくもまあこんな酔狂なこと・・・
やるねぇ~!さすがは尾張!
同じ愛知県民として鼻が高いよ(違)
でもって、その言わばクローズド・サークルの中で連続殺人事件が起きるなんて
まるでアガサ・クリスティーの世界!もうこの設定だけでゾクゾクします。
ただ犬飼さんはミステリ作家ではないので、残念ながらミステリとしては甘い。
閉鎖的空間における住民たちの心理描写も
もう少し突っ込んで欲しかったし、ラストも少々あっけない。
いっそのことミステリ抜きで「御町屋」に暮らす人々の人間模様だけをもっと読みたかった。
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by hasikkoami | 2011-01-26 11:11 | 図書館 | Comments(0)
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