「折れた竜骨」
米澤 穂信【著】
東京創元社 (2010/11/30 出版)
ブリテン島の東に浮かぶソロン諸島。領主である父を暗殺騎士の魔術によって殺されたアミーナは、騎士ファルク・フィッツジョンらとともに、魔術に蝕まれ操り人形と化した「走狗」の正体を突き止めるべく行動を開始する。
面白かったーーーー!!!
読み始めは、登場人物の名前を覚えるどころか読むことすら一苦労で
(世界史は昔から大の苦手だったのよ^^;)
おまけにファンタジーもあまり得意じゃないし・・・で
こんなんで読み進んで行けるかどうか正直不安だったのだけれど
そんな不安なんかあっという間に吹き飛ぶ面白さ!
ファンタジーと本格ミステリと言う一見相反するように思われるものが
平行して語られるのに全く違和感が無い。
探偵役とその助手が事件の関係者一人一人から話を聞き出していく過程や
関係者全員を一箇所に集めてのラストの謎解きなどはまるで
黄金時代のミステリを読んでいるようで、も~わっくわく!気分はすっかり中学生よん♪
なんて思っていたら、米澤さんてばインタビューで
どこか懐かしい、ミステリを読みはじめた頃の気分を味わえるような作品にしたつもりです。と仰ってるではないですか!
私、まんまとその術中に嵌ってしまった模様(笑)
by hasikkoami
| 2011-01-24 18:39
| 図書館