「切れない糸」
坂木 司【著】
東京創元社 (2005/05/25 出版)
俺、新井和也。家は商店街によくある町のクリーニング屋。目下のところクリーニング品の集荷が俺の主な仕事。毎日、お得意さんの家を訪ねては、衣類を預かってくるというわけ。ところが、あるお得意さんから預かった衣類は…。
「和菓子のアン」に出てくる商店街の元ネタはこれ、と言うことで読むことに・・・
坂木さんの作品は、大体において優しくてあたたかいが
少々ウエット過ぎる点と説教臭い点が鼻につく。
「和菓子のアン」とこの「切れない糸」は
そのウエットさと説教臭さがそれほど重くないのがいい。
アイロン職人シゲさんの映画好きも映画ファンには嬉しい。