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本と映画と時々音楽

「素数たちの孤独」

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パオロ・ジョルダーノ【著】 飯田 亮介【訳】
早川書房 (2009/07/25 出版)

過去に犯したある罪のせいで、孤独の殻に閉じこもっていた少年マッティア。スキー中の事故で片足が不自由になった少女アリーチェ。近くにいるけれど、本当に愛しあうには遠すぎる2人。若き物理学者が描く、鮮烈な恋愛小説。

素数とは「1と自分自身以外に約数を持たない数」のこと。
そして双子素数とは3と5、11と13のように、「隣り合う奇数がともに素数である組」のことで
双子素数の間には必ず偶数が入り永遠にその双子は触れ合うことが出来ない。

人は皆「素数」なのかもしれない。
自分を割り切ることが出来るのは自分だけ。
どんなに近しいと思う相手との間にも僅かな隙間は存在し
ぴったりと重なることはない。
淋しいことかもしれないけれど、でも決して悲しいことじゃない。
その隙間に双子素数を隔てる偶数のような優しさを感じることが出来るから。
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by hasikkoami | 2010-02-02 10:14 | 図書館 | Comments(0)
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