「老人賭博」


松尾 スズキ【著】
文藝春秋 (2010/01/10 出版)

北九州のシャッター商店街に映画の撮影隊がやってきた。俳優たちの退屈しのぎの思いつきから、街は最高に心ない賭けのワンダーランドに…。人の心の黒さと気高さを描きつくす。


元々ブラックな笑いは好きだしテンポもよくてさらさら読めるんだけど
何でもかんでも賭け事の対象にする彼らがどうしても好きになれなかった。
だって私、賭け事だいっきらいなんだよねぇ・・・
(だったらこんなタイトルの本読むなよ!って感じですが^^;)
それに映画作りってこんなにいい加減なの?と
映画ファンとしてはちょっと悲しくなったりもして
結局面白さより不愉快さの方が先にたってしまった。

インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン # by hasikkoami | 2010-02-10 09:20 | 図書館 | Comments(0)

「私の家では何も起こらない」


恩田陸
メディアファクトリ- (2010/01 出版)

小さな丘の上に建つ二階建ての古い家。この家では、時がゆっくり流れている…。幽霊屋敷に魅了された人々の記憶が奏でる不穏な物語。巻末に驚きの書き下ろしサイドストーリーを収録。『幽』連載に加筆修正して単行本化。

小さな丘の上に建つ1軒の幽霊屋敷を舞台にした連作短編。
結構おぞましい話も出てくるのに
怖いというより何故かニヤリとさせられてしまう不思議なホラー。
「俺と彼らと彼女たち」なんてユーモラスで好きだなぁ。
ただせっかくの書き下ろしだけど、附記はいらなかった気がする。

インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン # by hasikkoami | 2010-02-08 20:16 | 図書館 | Comments(2)

『ゴールデンスランバー』


公式サイト
2009年 日本 
上映時間 139分
監督  中村義洋


なぜ! 誰が! 何のために!

首相暗殺犯に仕立てられた

無実の男の大逃亡劇




面白かったー!2時間20分があっという間!
ホント、中村監督は伊坂作品と相性がいいんだねェ。
(とか言って原作は未読なんだけどね^^;)
堺雅人はもちろんよかったけれど
その影が薄く感じてしまうほど濃い脇役さんたちがまたいい。
特に「これぞ伊坂キャラ!」な宅配ドライバー岩崎さんが滅茶苦茶かっこいい!
まるで『フィッシュストーリー』の鉄矢(演じるのは同じく渋川清彦さん)が
更に男をあげたって感じで・・・ああ、ロックだわァ(笑)

インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン # by hasikkoami | 2010-02-06 21:32 | 映画館 | Comments(6)

「待ってる―橘屋草子」


あさの あつこ【著】
講談社 (2009/02/04 出版)

江戸・深川元町の料理茶屋「橘屋」に奉公する12歳のおふくは、美しく気丈な仲居頭・お多代の下で、女として、仕事人として成長していく。表題作を含め全7篇を収録した連作短編集。


あさのあつこさんって時代小説も書いてるんだね。
とか言いながら実は「バッテリー」すら読んだことない私^^;

やはり児童文学を書いてらっしゃるだけあってとても読みやすい。
それぞれ独立した話ながら全体を通せばおふくの成長物語としても読めるので
時代小説はちょっと・・・と言う人でもこれなら読めるんじゃないかな。

女はね、赤ん坊を背負うように、覚悟を背中に背負って生きてんのさ。

とさらりと言ってのける仲居頭のお多代がかっこいい。

インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン # by hasikkoami | 2010-02-04 20:13 | 図書館 | Comments(0)

「火の闇―飴売り三左事件帖」


北 重人【著】
徳間書店 (2009/12/31 出版)

武士を捨て、飴売りとなった三左。市井のもめ事・難事件を鮮やかに処理し、殺人事件の下手人捜しもよろず決着! 著者の絶筆となった表題作ほか、全5編を収録。


とても・・とてもよかった。
登場人物がとても魅力的で、彼らのこれからをもっと見ていたかった。
続きが読めないのが凄く残念。。。
それに、三左の、思いを残したままこの世を去った者たちへの温かい眼差しを感じる度
北さんはご自身の余命をご存知だったのか・・・と切なくなる。

インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン # by hasikkoami | 2010-02-03 10:50 | 図書館 | Comments(0)

「ダブル・ジョーカー」


柳 広司【著】
角川書店 角川グループパブリッシング〔発売〕 (2009/08/31 出版)

結城中佐率いるD機関の陰で、もう一つの秘密諜報組織・風機関が設立された。D機関の追い落としを謀る風機関に対して、結城が放った一手とは? 「ジョーカー・ゲーム」シリーズ第2弾。

前作はD機関内部からの視点だったが、今回は外部からの視点と云う事で
D機関及び結城中佐の直接的な描写はほとんどないにもかかわらず
見えないが故の緊張感で、その存在感はますます大きくなって行く。
早く3作目が読みたい。

インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン # by hasikkoami | 2010-02-02 11:04 | 図書館 | Comments(0)

「素数たちの孤独」


パオロ・ジョルダーノ【著】 飯田 亮介【訳】
早川書房 (2009/07/25 出版)

過去に犯したある罪のせいで、孤独の殻に閉じこもっていた少年マッティア。スキー中の事故で片足が不自由になった少女アリーチェ。近くにいるけれど、本当に愛しあうには遠すぎる2人。若き物理学者が描く、鮮烈な恋愛小説。

素数とは「1と自分自身以外に約数を持たない数」のこと。
そして双子素数とは3と5、11と13のように、「隣り合う奇数がともに素数である組」のことで
双子素数の間には必ず偶数が入り永遠にその双子は触れ合うことが出来ない。

人は皆「素数」なのかもしれない。
自分を割り切ることが出来るのは自分だけ。
どんなに近しいと思う相手との間にも僅かな隙間は存在し
ぴったりと重なることはない。
淋しいことかもしれないけれど、でも決して悲しいことじゃない。
その隙間に双子素数を隔てる偶数のような優しさを感じることが出来るから。

インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン # by hasikkoami | 2010-02-02 10:14 | 図書館 | Comments(0)

『板尾創路の脱獄王』


公式サイト
2009年 日本
上映時間 94分
監督 板尾創路

なぜ、逃げる?

なぜ彼は脱獄を繰り返すのか?

脱獄王と呼ばれた男の

真の目的とは・・・?



「ふれあい」に引きまくり
しつこいオープニングタイトルにうんざりし
グロいし汚いし、爆笑出来るわけでもないし
(國村さんのラストの呟きには笑ったけど)
くだらなくて、しょうもないし
決して人に薦められるような作品じゃないけれど
困ったなぁ・・・私、嫌いじゃないわ(笑)

インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン # by hasikkoami | 2010-01-22 17:07 | 映画館 | Comments(0)

「タイム屋文庫」


朝倉 かすみ【著】
マガジンハウス (2008/05/22 出版)

たったひとりの客を待つ店。それが「タイム屋文庫」。考えなしで抜け作の三十女・柊子が、時をまたいで仕掛けた、あの、恋のつづきとは? どこか懐かしくて温かい、ロマンチックストーリー。


何故か勝手に掌編小説だと思い込んでいたが長編だった。
でもタイムトラベル本専門の貸本屋兼喫茶「タイム屋文庫」そのままのゆるさが
連作短編のような雰囲気を醸し出していてさらっと読める。

こんな喫茶店が近所にあったらいいなと思う。
ミステリ専門じゃ殺伐としそうだし
ラブストーリー専門じゃ甘々で息が詰まりそう。
タイムトラベルってところが程よいロマンチック加減で丁度いいのかも。

インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン # by hasikkoami | 2010-01-21 20:55 | 図書館 | Comments(0)

『今度は愛妻家』


公式サイト
2009年 日本
上映時間131分
監督  行定勲



夫婦には「さよなら」の前に、

やらなければならないことがある。





行定監督って『世界の中心で、愛をさけぶ』のイメージしかなくて
きっとベタなラブストーリーなんだろうな、くらいにしか思っていなかったので
これはもう「やられた!」って感じ。
実は全く期待してなかったのでこれは思わぬ拾い物だった。

インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン # by hasikkoami | 2010-01-20 21:17 | 映画館 | Comments(6)

「リライブ」


小路 幸也【著】
新潮社 (2009/12/20 出版

生きることは、選ぶこと。運命の恋人を失った夜、今の仕事を選んだあの日…。その瞬間から、生き直させてあげましょう。ただし、1つだけ条件がありますが−。「バク」が誘う2度目の人生の物語。

日テレの木曜ナイトドラマ「リセット」が好きだったので
これもそんな感じかな・・・と思ったんだけど
こちらは随分とハートウォーミングなお話だった。
でもやり直し後の人生がちょっと出来すぎの感もあって
私はもう少しシニカルな方が好きかな。

インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン # by hasikkoami | 2010-01-20 20:42 | 図書館 | Comments(0)

「インシテミル」


米澤 穂信【著】
文藝春秋 (2007/08/30 出版)

車がほしかった結城理久彦。「滞って」いた須和名祥子。オカネが欲しいふたりは、高給の怪しげな実験モニターに応募した。こうして12人が集まり、館の地階に7日間、閉じ込められることに。究極の殺人ゲームが始まる…。

見取り図
クローズドサークル
12体のインディアン人形
十戒もどき
おもちゃ箱のメモランダム

次々と出てくるミステリファンの心をくすぐる小ネタにワクワク。
しかし登場人物たちのそれらに対する反応の薄さに
クリスティだぞ!ノックスだぞ!誰か突っ込めよ!とイライラ(笑)
そりゃ今時古典ミステリなんて読まないだろうけどさぁ^^;

内容的には本格ミステリの要素たっぷりだけれど
雰囲気は『バトル・ロワイアル』+『ライアーゲーム』。
映像化したら面白そう、と思ったら既に映画化が決定しているらしい。

インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン # by hasikkoami | 2010-01-20 20:40 | 図書館 | Comments(2)

「夜明けの橋」


北 重人【著】
新潮社 (2009/12/20 出版)
もはや死に場所などない新しい時代。開府まもない江戸で武士を捨てることを選んだ男たちの熱い矜持を描く。遅咲きの本格派として注目された著者が、自らの人生を投影しながら著した渾身の遺作。


あとがきにも書かれているように
開府まもない江戸を舞台にした話って確かに珍しいかも。
どの話もよかったけれど
職人たちの心意気と漲るパワーを感じる「日本橋」が一番好き。

インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン # by hasikkoami | 2010-01-12 10:56 | 図書館 | Comments(0)

「くまちゃん」


角田 光代【著】
新潮社 (2009/03/30 出版)
人を思う気持ちというものは、私たちのどんな器官より現金で頑丈なのだ。4回ふられても私はまた、恋をした。なんてことだろう。あんなに手痛い思いをしたというのに…。きっとここにあなたがいる、傑作恋愛小説。


恋愛小説ってあまり好きじゃないんだけれど
角田さんならただ甘いだけじゃないだろうと思い、手に取った。

振られる側が語り手となり一つの話が終わると
次はその振った側が語り手兼振られる側となる新たな話が始まる・・・
と言うリレー方式は面白かったが
無責任さを自由と勘違いしているような彼らに苛々しっぱなしで楽しめなかった。
唯一「光の子」のラストに救われたけど
やっぱり私は恋愛小説には向いていないみたい。

インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン # by hasikkoami | 2010-01-12 10:54 | 図書館 | Comments(0)

33分の1

今年映画館で観た映画は33本。
一昨年の34本から昨年は36本へと少しずつだけど増えてきてたのに
今年はまた後退してしまってちょっと残念。
まあ、大事なのは本数じゃなくて
どれだけ心に残る作品に出会えるかってことだけど。

で、今年一番心に残ったのは・・・

来年もたくさんの素敵な作品に出会えますように

インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン # by hasikkoami | 2009-12-31 19:22 | 映画館 | Comments(16)

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